本文へスキップ



Cultural Influences スペイン語をフィリピンに復活させよう・・・?


フィリピンは300年以上もスペインの植民地として支配され、さまざまな側面においてスペインの影響を受けました。スペイン語を知る人であれば、いかにタガログ語にスペイン語からの借用語が多いかわかるでしょう。地名や人名はそのまんまスペイン語のものも多いのです。今ではスペインやスペイン語との関連性も薄くなってしまいましたが、フィリピン人の中にはスペイン語の復活を渇望する人達も多いようです。ここではそんなフィリピン人同士の面白い意見を紹介します。

僕はスペイン語を第3言語として取り入れることに大賛成だね。自分達のルーツに戻るべきだと思う。僕達フィリピン人はアジアのラテン人だ。この事実をフィリピン人はまだ自覚していないけれどね。フィリピン人はスペイン人から受け継いだラテンの魂、文化、宗教を受け継いでいる。政府はスペインとの関係を強化するべきと思う。スペインはEUの大国だしね。
(フィリピン人男性)


僕はマニラのSampaloc育ちの純正フィリピーノだけど、フィリピンでスペイン語の使用を復活させることに賛成だね。フィリピン人がスペイン語を話せないことは悲しいし、不完全であると思う。フィリピン人がなぜ外国に行くのか?それは外国語を勉強するためんじゃなくて、フィリピンよりも高い給料の仕事を求めて行くわけだ。僕は今スペインに暮らしているけど、英語やタガログ語と同じようにフィリピンの学校でスペイン語も学ぶことは重要だと痛感するよ。ホセ・リサールや他の革命指導者の貴重な文献はスペイン語だし。みんな、スペイン語を勉強しようよ!
(フィリピン人男性、翻訳家、バルセロナ在住)


私はマリア。フィリピン系アメリカ人です。是非ともスペイン語を公式にフィリピンの第3言語とするべきと思うわ。フィリピン人はアジア人だとか、スパニッシュだとか、パシフィックアイランダーだとかいう議論があるけど、全部馬鹿げているわよね!?個人的な気持ちとしては、もちろんフィリピン人はアジア人だわよ。でもだからといって私達固有の文化を忘れて他のアジア諸国の文化に習う必要はないわ。フィリピンには非東洋的な要素がある。スペイン植民時代に植え込まれた嫌悪感を取り除いて、私達のルーツや歴史を受け入れましょうよ。ラテンアメリカの歴史がフィリピンの歴史ととても似ていることを多くのフィリピン人はわかってない。
あとひとつ言うとね、もちろん私達は「スパニッシュ」ではないわ!スペイン出身のスペイン人しかスパニッシュにはなれないわよ。よくわかってない人に言いたいけれど、私達はスパニッシュではなく「ヒスパニック」なのよ。ヒスパニックの意味を調べれば「スペイン人、スペインの言葉、スペインの宗教に関連するもの、または関連している」と定義されているわ。
まぎれもなくスペイン植民時代によって今の文化や言語が作られているのだから、忘れてはいけないわ。アジア的なものや土着のフィリピン文化を蔑ろにするというわけではなく、過去の全ての要素を受け入れて生きていくこと。私達はアジア人にもなれるし、パシフィックアイランダーにもなれるし、ヒスパニックにもなれる。だからこそスペイン語を第3言語とするべきと思うわ。
(フィリピン人女性 米国在住)


フィリピンの歴史において、1984年に新憲法が制定され政府が公用語としてのスペイン語の使用をやめてしまった日は実に悲しい日であった!我々の国民的英雄はスペイン語で話し、スペイン語で読み書きをしていたのに!今のフィリピン共和国を作り上げたのはスペイン語だったのだ!ビバ、フィリピナス!
(フィリピン人女性)

僕はスペイン語が再び公用語とされるべきと思うね。理由は次の通り:

1. 歴史
僕達の歴史のほとんどはスペイン語で書かれている。それなのにたったの50年間のハリウッド(=アメリカ)を崇めて、僕達の現在のアイデンティティを形成してくれた300年以上のスペインによる歴史を軽視しているのは嘆かわしい。スペイン語は僕達にとって最初の公用語でつい最近までそうじゃなかったのか?

2. ホセ・リサール
我らの偉大な英雄。彼は書物をスペイン語で書いた。現在言語の壁によってフィリピン人は英雄や革命家について深く知ることができないでいる。

3.宗教/文化
フィリピンはアジアで唯一のカトリック国家だ。東洋のラテンだ。他のどのアジア国家よりもスペインやラテンアメリカとの共通点を持つ。愛国主義者として、なぜ「借りた文化」を恥じるんだ?それが現実なのさ。スペイン語だったら僕らの文化的遺産をもっと深く理解できるし、誇りを持てるよ。(無知にならなくて済む。例えば我らのSanto Nino(サント・ニーニョ教会)はスペイン語で「聖なる子供」という意味ということ。その他にも沢山スペイン語の単語や固有名詞があるだろう)

4.スペイン語の名前
半数以上のフィリピン人はスペイン語の名前を持つのにも関わらずスペイン語を話さない。なんだこりゃって感じだね。外国人だったらこう思うだろうね。「Regine Velasquez (レジーン・ヴァラスケス)?そりゃスペインの女優か?」または「Gary Valenciano(ガリー・バレンシアーノ)?その人はバレンシア(スペインの地域)出身なのか?」ってね。ああ、全く本当に悲しいよ。僕達ってすごくヒスパニックなのに、メキシコ人やアルゼンチン人と友達になれないんだから。

5. 英語とスペイン語があれば・・・
フィリピンは世界で最高のICT(Information and Communication Technology)センターとなるだろう。(ソフトウェアだけじゃなくて、スペイン語のテレノベラ(メロドラマ)を製作してスペインやラテンアメリカに輸出できる。ビジネスチャンスだよ!逆にスペイン語のテレノベラを輸入するときに吹き替えの必要はなくなる。経費削減ね。)

以上の理由から、フィリピン政府はスペイン語の復活を検討して欲しいね。少なくともスペイン語の授業を学校に取り戻して欲しい。僕はスペイン語を勉強しているけど、英語よりはるかに簡単だし、フィリピン人だったら簡単に習得できると思う。
 (マニラ在住、フィリピン人男性)

カバヤン、フィリピンの同胞へ
僕はあまりいいアイデアだと思わないな。皆さんの熱意は素晴らしいと思うけど、まずひとつの言葉を完璧に身につけることが大切と思う。第2言語や第3言語を学ぶことはいいことだけど、母国語が壊れてしまったらいけない。タガログ語を話すのにも英語まじりのタグリッシュになっているうえに、ビコール語が混ざったりしているのが今のフィリピンの現状だろう。それにスペイン語が入ってきたらどうなるの?。スペインでいい仕事に就けるためにスペイン語を話しても、結局スペインに労働力が流れてしまって僕達の産業が弱まるだけでしょう。
(フィリピン在住、フィリピン人男性)

フィリピン人はアメリカ人になることに憧れているけど、スペイン人はアメリカ人よりもはるかに長くフィリピンにいたことを忘れちゃ駄目だね。スペイン文化はフィリピン文化を形成しているわけだから、いくらアジアの近隣諸国やアメリカの属国になろうとしても歴史は拒めないだろう。現在スペイン語を話すフィリピン人が人口の1パーセント以下になってしまっていることは悲しいことだ。スペイン人はわざとフィリピン人にスペイン語を教えなかったらしい。原住民が西洋化されて革命を起こすことを恐れていたからだ。そんなことしたってどっちみち革命は起こるんだけどね。一方アメリカ人はフィリピン人に英語を教える努力をしたから、フィリピン人は短期間でスペイン語より英語が上手くなったんだ。
でもフィリピンを生み出した母とも言えるスペインの言葉も絶対に忘れちゃいけないと思う。
(フィリピン人男性)。



バナースペース